千葉県道180号松戸原木線

Докаты,Докатой,Для докаты 色々書いてみたものの置き場所として使っています。

「これが俺の有馬記念の答えや」と叫び、火炎瓶を投げつける

枠順が…出ました!

中山の天気予報が…出ました!

降水率80%時々雨! 

アエロリット外行っちゃった…

キセキ外行っちゃった…

アルアインも外行っちゃった…

ていうか有力な先行馬がみんな外行っちゃった…

 

という追加情報を元に戦略を立てていく。

 

大障害はシンキングダンサーから流した。

 

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前回の記事では逃げ馬を中心に扱ったが、記事で扱った逃げ馬四頭に比肩、いや、それ以上にスタートがうまい馬がいる。

そう、アーモンドアイである。

天皇賞(秋)のパトロールビデオを見ると、ぶっちゃけゲートの反応はアエロリットよりも良い。ルメールからしても乗っていてこれだけ楽しい馬はないだろう。ゲートめちゃくちゃうまくて、テンが早くて、促して乗っても折り合いがついて、操縦性は抜群で、馬群に入れても落ち着いていて、というノーザンの馴致技術の真骨頂がアーモンドアイである。

今のところ彼女には逆風しか吹いていないが、ポンと出て前付けインベタで回ってくるという基本のキが完璧にできるのだからそこまで心配いらないだろう。

ということで本命はアーモンドアイ。

穴が当たるタイミングというのは「オッズに惑わされず、勝つ蓋然性の高い馬を選んだ結果、偶然にも高配当のものであった」という場合がほとんどである。だからこそ、穴党こそアーモンドアイに本命を打つべきである。

 

 

 蓋然性の部分ではリスグラシューも挙げなければならない。初めての先行競馬を完璧に決めて勝利をおさめた宝塚記念もさることながら、終始大外を走りながらも捲り切ったコックスプレートでの強さは瞠目に値する。ハーツクライ産駒は古馬になると雨後の筍のような成長をすることで名高い*1が、この成長には体幹が強くなってトップスピードに乗った時のロスが少なくなるという副次的効果がある。ディアドラに敗れた秋華賞のパトロールビデオを見ると、騎手が促した時こそ彼女はいい反応を見せるが 3〜4完歩もするとスピードに体がついてゆけずに微妙にフットワークが乱れてしまう*2。それが、今年に入ってから体幹がしっかり固まり、安定したフットワークでスピードを落とさずにゴール板を通過できるようになった。こうなればもうハーツ産駒は無敵である。おまけに血統面でもリファールのクロスにサドラーが隠れていたりして、フットワークの安定性に関しては鬼に金棒、小回りも問題なしだ。

 

 

 しかし、有馬というのはお祭りである。お祭りでは自然と財布の紐が緩くなるというもの*3、順当な本命馬を二頭あげてはいおしまいではあまりに味気ないだろう。

有馬の枠というのは中山小回りの魔法を解いてしまう。騙し騙し乗れば2500m持つ馬でも外に入れられてしまえばおしまいだ。おまけに当日は雨。アエロリットやキセキのような馬をもってしても12秒後半まで緩む部分が出てくるだろう。

 

 

 ここで、前回の予告で挙げたヴェロックスである。どう転がるかわからない今年の有馬記念、鍵になるのは万能性だ。ハイペース追走も、早仕掛けも、前傾ラップも、ノロノロスタミナ勝負も、全て対応して着内に入る万能性というのは素晴らしいものがある。

大飛びだから中山は無理? アホ、あれはただの大飛びやない、柔らかい後肢球節と強靭な体幹で完璧にコントロールされた、四本脚全てで重心を捉えられる、いわば強者にしか許されない大飛びや。神戸新聞杯のパトロールビデオを見ろ、正面から見たヴェロックスのフォームで100万回抜いたねこれ。そして枠は6枠14番、いつか勝った三歳馬シルクジャスティスのものだ。伸二差せ! 

 

 

 一方、そもそもペースが緩むのを待っている馬たちがいる。

 まず、菊花賞馬二頭。両頭ともペースが緩んだタイミングを虎視淡々と狙っているだろうし、器用に首を使って坂を下るので仕掛けの自由度は高い。おフランス仕込みの中距離馬フィエールマンと、ドイツ競馬の結晶を母系に持つワールドプレミア、ペースが緩んだら来る。

 次はサートゥルナーリアだ。ハイペース追走や距離への不安を抱える彼だが、皐月賞の加速ラップを可能にした爆発力は計り知れない。父親似の「踏み外さない」後脚のフットワークが生み出す爆発力をシーザリオ由来の「間違えない」前脚が導いていく彼の走りはある種の芸術品だ。そうはいっても競馬というのはドレッサージュではないので、ガツガツと走る短足ステゴが全部持って行ったりする。

 

 

 そこで注目しているのが二枠の二頭である。ノリが怖い、丸山くんも新婚で何かと出入りも多いやろ、と騎手に関してはさておいて、エタリオウというトリックスターが絶好枠で構えているのが怖い。ソラ使ったり斜行する悪癖は無くなっていきたとはいえ、勝っても負けてもとにかくめちゃくちゃになりそう。

 

 

前置きが長くなったが、ここからが本編である。スティッフェリオ、来てくれんかな。

ヌルッと逃げ切ったオールカマーのペース配分が、かのマツリダゴッホ全盛期のものににそっくりだったのだ。その特徴とは、中緩んでからの3〜4角にかけての超加速である。ここでコーナーを曲がりきれない馬たちが膨らんだりスピードを落とす中、一頭だけ経済コースを取りつつ、ヌルッと加速するのだ。あのヌルッとした加速はマツリダゴッホそっくりである。あとは、血統表が抜ける。有馬の出走馬の中では多分一番抜ける。最近の社台RH馬は血統が抜ける馬ばかりなのでテクノブレイクを起こしそうなのだが、MtotoにCapeCrossは卑怯でしょ、テシオが涙を飲んだDonatelloクロスにアホヌーラ*4やて? おい!

条件が似ている宝塚記念の惨敗は何やったんや、というと、丸山くんが大外からグイグイくるリスグラシューにビビって馬群に飲まれたから。

というわけで本線の応援馬券はスティッフェリオとする。

 

 

 

常に心がけるのは、三連複・連単はあくまで抑えの馬券・ブルジョワの馬券であり、貧者の穴党に恵みをもたらすのは穴の応援馬券、保険の枠連・ワイドであること。懐に余裕があると後者二つが馬連馬単になる。これを自分に言い聞かせてから出立する。

 

結局一番嫌なのがスワーヴリチャードが三着辺りにピュッと来るやつ。

*1:夏休み明けると学校ジャージが丈短になるやつ

*2:まだ体が出来上がっていない頃のアーモンドアイは天性のバランス感覚で無理やり手前を変えてスピードを維持していた

*3:ロング缶一本500円なんて普通は絶対買わないんだけど、お祭りだとなぜか買っちゃうよね

*4:アホヌーラはなぜか平仮名で表記したくなる不思議